• いっしょテーブル編集部

「いっしょテーブル」やってみた

 2020年末に、プリズムテックのメンバーたちとオンライン納会を開催しました。1年間の振り返りと翌年の抱負を語った後、離れた場所で過ごすメンバーといっしょに乾杯し同じ食事を楽しみました。

 思い返すと、昨年の上旬はかなりの頻度でオンライン飲み会をやっていたように思います。各々好きなお酒を持ち寄って飲みながらZoomなどでおしゃべりするあれ。今ではだいぶ落ち着きましたよね。今もオンライン飲み会している人達は居るのかな。

 わたしたちが年末の納会時に試したのは、それぞれが用意しておくオンライン飲み会ではなく、同じ食べ物を取り寄せて同じタイミングで食べる体験です。これをわたしたちは「いっしょテーブル」と呼んでいます。  レストランは、秋田県にかほ市にあるモダンフレンチレストラン・Remede nikahoさんのショートコースをオーダーしました。  わたしの地元である秋田県にあり、メンバーの佐藤志保の地元・山形県にも隣接する町、にかほ。ご縁を感じてシェフとソムリエにお願いしてみたところご快諾いただきました東京のメンバー3名、高知のメンバー1名と食しました。

「いっしょテーブル」のよさ。

1.特別感のあるお料理が届く  普段食べる味とは違う、プロが仕込んだお料理。地のものを使い一品一品丁寧に作られ、チルドで届きます。日本酒にもワインにもぴったりと寄り添う味わいに、メンバー一同「久しぶりに、おうちでこんなにスペシャルなお料理を食べたよ~!」と感激しました。食道楽なメンバーばかりだからか、いっしょに楽しめてリフレッシュできた体験でした。

2.手軽に用意できる  30cm×10cm×5cmほどのコンパクトな段ボール箱で届いた食品は、冷蔵庫の容量を圧迫しすぎることなく収まりました。  リモート食事会を始める10分ほど前から、それぞれが湯煎や電子レンジでパックを温めて、家にある一番おしゃれなお皿に盛り付けたら、お店の味が完成です。

3.はなれた場所に居る仲間と、いっしょに食べる体験  「みんな集まって食事ができたらよかったのですが、ご時世柄オンライン飲み会に・・・」というわけでなく、弊社のメンバーは現在フルリモートワークなのもあり各々別の場所で過ごしているのが大前提です。大きな会社ではないので、経費の関係上、頻繁にF2Fで会うのは考えていません。それでも、コミュニティデザインをしている会社ですから、チームビルディングはとても大事なアクティビティのひとつなわけです。忙しいみんなが少しでもリフレッシュできるように、親睦を深められるように、と考えて辿り着きました。  スペシャルなお料理が届くこともあり、始まる前からそれぞれがこの日が来るのを楽しみにしながら過ごしました。

 実際に体験してみた後の感想を、メンバーからもらいました。

高級感があり家では再現できないレストランの味わいだった。みんなで同じ料理についてワイワイ話しながら食べるのは楽しかった!」 「レストランのコースメニューを疑似体験できる。なかなか家では体験できないので嬉しい。」 「一品一品が丁寧で手間がかかったお料理を自宅でいただけました。『これも美味しいよ』『何のソースかな』という会話が楽しい、オンラインでは新鮮でした!」 「オンライン飲み会で同じものを食べるのはワクワクしました。いつものお取り寄せなどよりも気分が上がりました。味をシェアできて一体感や外食の喜び(食卓を囲む)に似たものを感じました。

 リモートでも同じタイミングで同じ体験をすることで一体感が醸成されました🔥

 「お店で食べるから良いんだよ」はもちろんです。店構えと雰囲気、シェフやソムリエのプレゼンテーション、仲間といっしょに過ごす体験そのものがレストランという場の価値だと思っています。訪れるまでの時間や、おめかしして楽しむ心もまた格別ですよね。やっぱり、レストランは最高です。  しかし今回は、「お店で食べるから良いんだよ」の体験がもっと手軽にそれぞれの自宅で実現できたらいいなとの思いでお試しにやってみた企画でした。PCやタブレットの前にごちそうを並べるなんて、昔のマナーからすると考えられないかもしれません。もちろん、普段過ごす空間ですので、雰囲気はレストランとは異なります。けれどリモートでいっしょに同じ体験をすることも、とても楽しかったのです。  やってみて思ったのですが、パンデミック期間「だから」必要な体験ではありませんでした。今までも欲しかった体験でしたし、今後も定期的にできたら便利でいいなと思った体験でした。  わたしたちは物理的に同じ場所に集まらなくても、志を共にして業務をすることも仲間関係を続けることもできます。それは、共通の体験があるからです。物理的制約を気軽に超える方法があるのなら、今後も続けられる縁がたくさんありそうです。

 仕事メンバーといっしょテーブルをした体験を書きましたが、実は昨年から義理の両親とも「オンラインお茶会」と称して月に一度開催しています。同じお茶菓子をそれぞれの世帯分注文して、食べながらおしゃべりを楽しむイベントです。近況報告の場を気軽に設定できるのがよいです。

 いっしょテーブルがサービス化できたら、全国各地のスペシャルなレストランのお料理を離れた場所で暮らすみんなと楽しむ場を作り続けられるかもしれません。離れていても、食や共通の体験を通じて接触回数が増えてゆき、仲間との交流が深まっていきます。さらに先を考えると、社会問題である孤独や孤食を減らすことができるかもしれません。・・・などと想像も膨らみ、楽しく可能性を感じた出来事でした。